清肺湯(せいはいとう)|慢性的な咳や痰を和らげる韓方処方|ソウル大林洞ハンサラン韓方医院
清肺湯(せいはいとう)|慢性的な咳や痰を和らげる韓方処方
ソウル・大林洞(テリムドン)のハンサラン韓方医院では、清肺湯(せいはいとう)を慢性の咳や痰が多い症状に用いる代表的な韓方処方として活用しています。肺の熱を取り除き、気道を潤しながら呼吸を楽にするための伝統的な漢方薬です。
なぜ慢性的な咳や痰が続くのか
止まらない咳や喉に絡む痰は、日常生活の質を大きく下げる不快な症状です。近年では黄砂やPM2.5などの外的刺激、ウイルス感染(例:新型コロナウイルス)、そして免疫力の低下によって、長引く呼吸器の不調を訴える人が増えています。
韓医学では、このような慢性の咳や痰を単なる気管支の問題と捉えず、肺にこもった熱(肺熱)や痰湿(たんしつ)が根本原因であると考えています。清肺湯はそのような肺熱を取り除くことを目的とした処方です。
清肺湯の働き
「清肺」とは文字通り肺を清めるという意味です。ここでいう「熱」は、現代医学でいう炎症反応や組織損傷に近い概念です。
肺や気道に炎症が起きると、黄色く粘り気のある痰、乾いた咳、胸のつかえなどが生じます。清肺湯はこのような肺熱を冷まし、炎症を鎮め、乾燥した気道を潤して痰の排出を助け、咳を和らげることを目的としています。
主な構成生薬とその作用
- 黄芩(おうごん)・梔子(しし): 肺の熱を取り、炎症を鎮める。
- 桔梗(ききょう): 気道を開き、痰を外に出しやすくする。
- 貝母(ばいも): 粘りのある痰をやわらげ、乾いた咳を鎮める。
- 麦門冬(ばくもんどう)・天門冬(てんもんどう): 乾いた肺を潤し、粘膜を保護する。
- 杏仁(きょうにん): 咳を鎮め、呼吸を楽にする。
- 桑白皮(そうはくひ): 肺熱を取り除き、余分な水分を排出する。
- 茯苓(ぶくりょう)・陳皮(ちんぴ): 胃腸を整え、痰湿の生成を抑える。
- 当帰(とうき)・五味子(ごみし)・乾姜(かんきょう): 血行を促し、全体のバランスを整える。
現代薬理学的な視点
研究によると、清肺湯に含まれるバイカリン(Baicalin)やゲニポシド(Geniposide)などの成分は、抗炎症作用、抗酸化作用、気道粘液の調整などの効果が報告されています。これらの働きにより、慢性気管支炎やウイルス後の咳などの呼吸器の不快感を和らげる一助となる場合があります。
清肺湯が向いている方
- 風邪や肺炎の後も咳や痰が2週間以上続いている方。
- 痰が黄色く粘り気が強い、または喉に絡みやすい方。
- 喫煙や大気汚染で呼吸器が不快な方。
- 慢性気管支炎・気管支拡張症などの慢性疾患がある方。
その他の関連処方
当院では、清肺湯をベースに清肺桔梗湯(顆粒タイプ)として処方することもあります。また、鎮咳膏(ちんがいこう)や中国で広く用いられる天肺枇杷膏(てんぱいびわこう)、そして沙参清肺飲(さじんせいはいん)など、症状や体質に合わせた処方を行っています。
注意事項とご案内
本記事は健康情報の提供を目的としており、効果には個人差があります。清肺湯の服用は、医師の診察またはオンライン相談を通じて処方を受けることをおすすめします。
ハンサラン韓方医院(ソウル永登浦区大林洞)
地下鉄7号線大林駅11番出口と2号線九老デジタル団地駅4番出口の間に位置しています。
新道林・新林・銅山・新大方・木洞・陽川・東作・冠岳・麻浦・龍山などからもアクセスが便利です。
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